物流コストの低減

3PLの導入により、物流コストの削減が期待できます。

自社で製品の管理・物流を担う場合、倉庫の維持費や人件費が必要になります。さらに、トラックのメンテナンス費や庫内の温度調整に必要な設備費といった予算も、計算しなくてはなりません。これらは物流の量が多くても少なくても変わらない、固定費です。売り上げが下がり物流量が減る閑散期も、同様に費用が発生します。

3PLに委託することで、物流量に応じて適切な数の人員を割いたり設備を動かしたり、といった調整が叶います。その結果、物流に関するトータルコストの削減が期待できるでしょう。

また、希望する予算内で充分な品質や技術の維持ができる運送業者を見つけるのは、簡単ではありません。3PLは運送業の専門的な知見を以って、品質維持とコストのバランスをとった適切な見積もりを提供します。

顧客の満足度向上

徹底された物流業務は、顧客満足度に大きく貢献します。

物流業に特化した3PLは、製品の適切な保管・管理を定着させます。温度による製品の劣化、衝撃による小さなキズや傷みなどを防ぎ、品質を保った状態での配送が可能です。

また、多くの3PLが梱包や同梱物の封入などを担います。作業経験が豊富なスタッフがていねいに製品を扱うため、ECサイトのカスタマーレビューで見かけることの多い「梱包が雑だった」「同封物が漏れていた」といったクレームもなくなるでしょう。

在庫が適切に管理されることで、品切れによる機会損失も防げます。イベント時期の物流過多による配送遅延も、減少が可能です。

このように、物流が顧客の満足度を左右するシーンは少なくありません。3PLを導入することで、自社社員の負担を増やさずにリピーター増加を期待できます。

コア業務への注力

自社で物流業務を担うと、その分だけ人員を割かなくてはなりません。ノンコア業務の物流業務に経営資源が流れてしまうことで、売り上げに直結するコア業務への人員が、減る可能性があります。

3PLに物流業務を委託すれば、自社の社員をコア業務へ専念させられます。物流に関する業務量が減り営業や企画立案に注力できる社員が増えれば、企業利益に繋がるでしょう。

また、物流関連は夜間業務も多く、社員の負担になりがちです。外部の3PLに業務を任せて社員に適切な仕事量を供給できれば、従業員ロイヤリティにも変化が生じます。